メモタルト

ブロマガ終わっちゃったから襲名

otoM@D-cinderella.girlsに参加しました

※こちらの記事はニコニコのブロマガサービス終了に伴い移行したものです

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

こんにちは芋タルトです。
遂に出ましたね、otoM@D-cinderella.girls。

この合作に関しても書くことが多いので個別のブロマガとして記録しようと思います。

まず担当についてですが、
・YO-KAI Disco、ココロオドルパートの音声・映像
・オープニングトークの音声
・サムネのイラスト(渋谷凛)
・その他運営等のお手伝い
をやりました。結構な熱量を割いています。

というわけでそれぞれ喋っていきます。

●YO-KAI Disco

日野茜と堀裕子のユニット、サイキックヒーツを登場させました。
「合作でしかできない面白い事は何か?」ということを誘われてすぐに考え、思考を巡らした結果、「パートを奪い合いながらそのまま終わったら面白いのでは?」という発想に至りました。確かこれを思いついた一因としては、パート決めの際、
日野茜担当Pの味噌煮さんが参加しており、取り合いになってしまうのでは?」
という不安があったからだったはず。(キャラ被りは回避する方針だったので)
パート決め当時の思考は「合作でしかできない面白いことは何か?」「被ったらどうしよう」の二つしかない状態でした。

そこでふと一歩引いてみたら、「あ、この構図を動画でやれば面白いじゃん」と気付いたのです。

かくして「日野茜ともう一人でパートを奪い合う(この場合は曲の方ですが)」という発想に至りました。まぁこの構図でやるならもう一人は堀裕子でしょ。そしてこの二人らしさを追究した結果、「そのまま終わる」という判断に。この寸劇を成立させるための長めの尺が欲しくて、曲はYO-KAI Discoを第一希望にしました。今思うと、パート決めの段階で既に構成の大筋が決まっていたのは本当に大きかった。

さて、筋も決まったところで細部に取りかかります。

後述しますが、僕はこの合作を「一つの大きなLIVEステージ」と捉えていました。そのため今回の寸劇は「LIVEステージを舞台裏から見たメタ的ギャグ」というスタンスで。そうなるとシーンとして最も相応しいのが「楽屋」でした。
「次の番だから、とPが楽屋に呼びに行くと、そこで日野茜と堀裕子が担当バトルをしていた。そのまま二人は盛り上がって外に出ていき、和解して帰るころにはパートが終わっている…」という風にストーリーが補強されたのは、この合作のコンセプトを自分なりに理解した結果でした。

扉を開けたらいきなり戦っている、をこの二人でやるならやはり最適なのは叫び声。
「うおおおおおおおおおおお!!」という二人の声を重ねました。(ミックスが難しかった)
基本的には構成通りに台詞を置いていますが、こだわりポイントが何個かあるのでそれだけ特筆します。
「実はですね、次のYO-KAI Discoにどっちが出るか勝負してたんですよ!」
こういう台詞は簡単なようで構成が難しい。尺の取り方とか、説明性とかを鑑みて色んなセリフを試した末に出来た文でした。
「茜ちゃん、ここは私が!」「ユッコちゃん、ここは行かせてください!」
ドラマCDでどっちが先にスキーで滑るか、という場面より。元々構図が似てるので是非使いたい台詞でした。
「こうなったら…サイキック力技!」
サイキック力技、という単語が好きなので何とかして入れたかった。
「ふっふっふ…まだまだ甘いですね!例えるなら…え、ええと…とにかく甘いですね!」
こんな台詞はない。ないけど言ってそうなので捏造しました。既存のセリフを並べるだけでなく捏造台詞を作ったのは、構成上の都合もそうですが、担当としての意地もあったのかもしれません。
「私のものです!ESP!」
元メドレーが"既存の名作音MADをなぞる"というコンセプトなこともありBLU-RAY Discシリーズの流れは何とかして汲みたかった。ユッコを象徴するアルファベット3文字、ESP。助かりました。
「NO!NO!気合いで勝ちます!絶対に!」
茜とユッコを繋ぐ曲である「絶対特権主張しますっ!」という曲から。この二人色んな繋がりあるよーってことをアピールする目的もあったり。
「私思ったんですが、二人で一緒にYO-KAI Discoすれば良くないですかね?」
ここ。僕としては重要な台詞だと思っています。
だいぶ逸れるんですが僕は日野茜の良いところは天真爛漫でまっすぐな所だけじゃないと思ってて、食わず嫌いのなさ、柔軟さだと感じてるんです。
"確固たる自分"という像にとらわれず、内省できる。"自分の中に常に正解を持っている人"に見られる面倒くささがなくて、新しいものや価値観に触れられる。実際何でも食べるし、写真や読書も始められるし、失敗したら反省する。そうした柔軟さです。
つまり日野茜は一度視点を変える、という行為が出来る人間である。この解釈を当台詞に込めています。
…とか何とか言ってますが制作時はそこまで意識してなかったと思う。ただこういう気持ちはぼんやりとあったように思います。
堀裕子に対する解釈は個人作の方で補ったつもりです。(それでも"堀裕子らしさ"は構成の段階で出せたとは思う)
「こんなに熱い私たちならきっといいパートになること間違いなしですね!」
「こんなに」動きが制限されるものなのですか!
「熱い」ハートのパス!がっちりキャッチしましたよ!
「私たちならきっと」輝く明日へ走り続けられますよ!
私たちは「良い」チームですね、鈴帆ちゃん!
「パー」ソナリティになった以上は
「トッ」プに立つ日がとても楽しみになってきました!
ハッピーな映像「になること」間違いなしです!
これは盛り上がること「間違いなしですね!」

並べてみると簡単そうですけど文考えるのも微妙なイントネーションで音声選ぶのも大変なんですよこれ…

あとはドラムと音程合わせをして完成です。音声を作るときに常に映像を想定して作っていたので映像はあまり迷いませんでした。

フォントそのまま使うと重くなるんで画像に書きだしたんですが急に罵倒される結果となりました。(50音順になったので)

マドハンド


ココロオドル

急遽、佐藤心という今まで触れてこなかったアイドルを担当することとなりました。
まずとにかく勉強しようと思い、色んなコミュを見返しました。
その中で佐藤心を形作る要素を見つけ、きちんと入れ込んでいったつもりです。
特に断固として持っていたのですが、「二人をBBMBの為の繋ぎキャラではなく、きちんとアイドルとして登場させたい」ということを意識していました。

まず佐藤心の"しゅがーはぁと"部分を導入に。
「血液型は水飴入り練乳 あなたのはぁとをしゅがしゅがすうぃ~と☆」
これ最初は「あなたのはぁとをしゅがしゅがすうぃ~と☆血液型は水飴入り練乳」という並びで置いてたのですが前のパートが「江戸時代から脈々と受け継がれているケツ」で終わってたので「あっケツと血液型で繋げるじゃん!!!!!!!!」となり順序を変更。レンダリング間際のことでした。「ケツ」の文字を貰いに「ケツ」が散りばめられたDMを送ったのは申し訳ないですね…。
ちょうどSpin-off!が公開されたこともありその要素も回収。


外枠や色調補正でスウィーティーな感じを演出。ここが出来たのは「アイドルとして登場させる」という意味で個人的には大きいと思っています。


[静かに、佐藤]と「ってオイ☆」という要素は外せない。
ここからは"しゅがーはぁと"とはまた別の"佐藤心"を描き出したつもりです。


この部分はメモリアルコミュ5話の声を荒げる佐藤心より。「ココロ(=心)オドル」という曲なのだから歌詞は拾いたいと思っていたので融合。力強い人力になり聴きごたえも出ました。



「物理的はぁとアタック」という言葉が好きなので。(この流れさっきも見たな…)
繋ぎの為にもウサミンは必須なのですがどう登場しようか?となった時、腰に湿布を貼るあの絵が思い浮かんだのでこういう流れにしました。「アイドルとして登場させる」というコンセプトですが、ウサミンはこういうキャラが前面に漏れ出てるタイプなのでセーフ。
鹿威し要素も拾っています。


腰の痛みのあまり未知のエリアが見えている、ということがわかります。
しゅがはが「甲殻類」って単語を発してたのがなんか面白くて、その前後に付け足して歌詞にしました。


最後は導入。自分でも納得のできる流れに出来たと思います。


●オープニングトーク(音声)

ラストの時計の音でちょうど日付が変わるようにする、という目的もあるパートです。(ニコニコは秒単位での予約投稿が不可能なため)
タイトルをどう見せようか、と迷った末に「じゃん!うふふっ」と言わせたのはかなり名案だと思う。「8周年」の部分も捏造だし、全体も色んな台詞から取ってきて並べています。
文章を並べ替えて喋らすの、いよいよ作風になってるかもしれない。


●サムネイラスト(渋谷凛)

https://twitter.com/immortalt_/status/1199897204283998211

せいみつ射劇さん、あずまうどさんと並ぶという何とも恐ろしい…何とも…
ただやはりこんな機会もそうそうないので、思い切って引き受けました。
今まで渋ってたんですがプレッシャーから色塗りのノウハウも調べてグレードアップできた(と思いたい)ので、そういう意味でも取り組めて良かったなぁと思います。一任してくださって本当にありがたい。


●その他お手伝い
この合作は何としても見たかった合作であり、コンセプトやセトリが類を見ない充実性だったこともあって、出来る限り助力したいということで仕事を貰いました。

告知動画後半に使用されている切り抜き(30枚ちょいですが)、
メールでの参加者への連絡役、
告知と合作本動画の動画説明文考案(一部)、
片道きゃっちぼーるパートの表情差分作成、
音声切り分け、背景制作、etc...

特に表情差分作成は中々頑張りました。

↑サンプル:きららジャンプする結城晴

結構塗りが厚いので元々ある口を消すところから始まり、そこから各パターンの口を描いているので、1アイドルにつき1時間強かかりました。×8人。

こうして無事合作が投稿された後を見ると、いろいろ手伝えてよかったなぁと思います。


[合作の概観]
ここからは私的な意見を。
先述の通り、僕は当合作を「一つの大きなLIVEステージ」と見立てていました。自分の動画を提出し終え、だんだんと動画が揃っていく中で、「あぁ、皆(無意識だとしても)同じ気持ちを持っていたのかもなあ」という実感を得ました。そんな合作です。
アイドルがそれぞれの場を持ち、それぞれが自分らしいアプローチをしていく。技術だけでなくそれぞれにコンテクストを持っていて。その中でPとかスタッフとかデレステシステムとか、色んな裏支えがあることも知れて。コンセプトや流れが洗練されていて、「合作の意味付け」としては類を見ない素晴らしい合作になっていると感じました。参加者が言うのも何ですが。
各パートそれぞれの魅力にも触れたい所ですが、それはまた後々。


最後に参加の経緯について。
僕がこの合作に誘われたのは2019年1月の終わりごろでした。
当時はTwitter等一切の連絡ツールを持たず、誰とも交流を持たない状態でして。
「芋タルト=複垢」疑惑もあった中で、それを否定したくて、生放送やブロマガでちょろちょろと顔を出していました。
するとこのブロマガに「相談があるのでDiscordに来れないか」という内容のコメントが付きまして。まさしくその相談というのが本合作のお誘いでした。
つまりこの合作は僕が初めて参加した合作であり、表に出てくるキッカケとなった合作でもあります。そういう意味でも思い入れのある合作でした。
合作が投稿された今改めて振り返ると、あの時ブロマガを書いていて良かったなぁと思います。参加できて本当に良かったです。


長い文章でしたがお付き合いいただきありがとうございました!